全日本プロレス諏訪魔VSノアの天才・丸藤正道の歴史的な背景

総合格闘技に地位を奪われたプロレス。
プロレス復権の為、新日本プロレス・全日本プロレス・プロレスリング・ノアが立ちあがった。
新日本プロレスやプロレスリング・ノア、全日本プロレスが垣根を超えて業務提携したこともあった。

メジャー団体やマイナー団体が切磋琢磨。
プロレス人気を取り戻した。

新日本プロレス・全日本プロレスがテレ朝・日本テレビで放送をしていた頃
2大メジャー団体として君臨した、新日本プロレス・全日本プロレス。

地方の、プロレスファンも数多くのレスラーを知っていた。
四天王プロレス・闘魂三銃士など時代を極めたレスラー達も多く存在した。
新日本プロレスは、テレビ放送を縮小しながら継続現在に至る。

全日本プロレスと新日本プロレスは静と動の両極の団体であった。
ジャイアント馬場とアントニオ猪木のライバル関係がそうさせたと言われる。

鎖国的な、全日本プロレス。ジャイアント馬場が全日本プロレス内で進化を遂げる。
ジャイアント馬場が認めたものしか、全日本プロレスのリングに上がることはできなかった。

新日本プロレスは、闘魂アントニオ猪木が過激な仕掛けを展開。
数多くのレスラーがアントニオ猪木に挑戦。
ファンを釘付けにした。

ファンは、全日本プロレス、新日本プロレスに支持するレスラーがいて
お互い支持団体のレスラーが最強と信じていた。

全日本プロレスは、三沢光晴の退団により
数多くのレスラーが、三沢光晴の設立したプロレスリング・ノアに移籍した。
全日本プロレスに激震が走った、ジャンボ鶴田訃報から1ヶ月後に三沢光晴全日本プロレス退団

三沢光晴の全日本プロレス退団はジャイアント馬場が死去後
馬場夫人との確執が原因とも言われている。

全日本プロレスの人気は、衰退し、テレビ放送もなくなった。
プロレスリング・ノアでは、新人の丸藤正道がデビュー。

全日本プロレスは、川田利明の牽引から、武藤敬司が社長に変わるころ、諏訪魔が全日本プロレスデビューする事になる。

全日本プロレス3冠の歴史

全日本プロレスの3冠王者の歴史は新日本プロレスのIWGPヘビー級王座より古い。日本プロレスの創設者、力道山から受け継いだインターナショナルヘビー王座。

百田・インターナショナルヘビーベルト
画像出典元 デイリースポーツ

UNヘビー級ベルト、アントニオ猪木、天龍源一郎も保持した歴史あるベルト。
PWFヘビー王座晩年のジャイアント馬場の代名詞のベルト。王道の証。
歴史の古いベルトを、当時の全日本プロレスのトップレスラー
ジャンボ鶴田、スタンハンセン、天龍源一郎、テリーゴディなどで争い
誰が、3冠を統一するかと話題が集まった。

結果ジャンボ鶴田がスタンハンセンに勝利。初代3冠王座になった。

最強・怪物ジャンボ鶴田を本気にさせた天龍源一郎・鶴龍対決

ジャンボ鶴田、スタンハンセン、天龍源一郎。スティーブウイリアムス、三沢光晴。
川田利明、田上明、小橋建太などが3冠王座を争う。
ベルトが1本になった事で分かりやすい戦いになった。

ジャンボ鶴田引退、三沢光晴が退団。川田利明が3冠王座を守った。

川田利明退団後の3冠ヘビー王座

川田利明だけが全日本プロレスに残った。その3冠王座を守り抜く。
川田利明を慕う全日本プロレスファンがまだ数多くいた。全日本プロレス。

川田利明が退団
三沢光晴との対戦を希望しプロレスリング・ノアに上がった。
デンジャラスK川田利明、三沢光晴とのラストマッチ

その瞬間、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、三沢光晴、川田利明と引き継がれた、全日本プロレスの歴史に幕が下りた。そして新たな全日本プロレス3冠時代がやってくる。

その後の3冠王者、全日本プロレス以外の選手も腰に巻く事になる。
第33代 小島聡※IWGPヘビー級王座同時戴冠。

第34代 太陽ケア
第35代 鈴木みのる

第36代 佐々木健介
そして諏訪間が3冠ヘビー級王者となる。
第37代 諏訪魔 2008年4月29日
その中で、37代王者を掴んだ諏訪魔、移り行く歴代王者を見て、ジャイアント馬場イズムを感じる事はない。
全日本プロレスの多くのファンは、全日本プロレス離れを起こした。

全日本プロレスを出ていった三沢光晴にプロレスリング・ノア

GHCヘビー級王座を設立。
三沢光晴、小橋建太、田上明の四天王
秋山準、高山善廣、力皇猛のいる猛者の中で秋山準から、GHCヘビー級王座を獲得。

10代王者に君臨した、丸藤正道はプロレスリング・ノアのトップ選手になる。
KENTAもこの時代にGHCヘビー級王座獲得している。

三沢光晴・秋山準が健在での王座を獲得は価値のある王者という事になる。
後に、ノアの天才と呼ばれるようになる丸藤正道。

三沢光晴が死去

プロレスリング・ノアは、三沢光晴が死去
四天王と呼ばれた、小橋建太、田上明が引退。

時期エース、秋山準、潮崎豪など主力選手が全日本プロレスへ。
引退、他団体移籍でプロレスリング・ノアは衰退化する。

丸藤正道は、他団体にも対戦相手を求め
G1クライマックスに参戦。オカダ・カズチカも撃破。
IWGPヘビー級王座にもチャレンジしている。

丸藤正道VSオカダ・カズチカ

実力、スター性は立証済みの丸藤正道。

チャンピオン・カーニバル公式戦 諏訪間VS丸藤正道の出会い。

諏訪間は数度3冠王座に輝く活躍を見せ全日本プロレスの顔となった。

昔からの全日本プロレスファンは
ジャンボ鶴田などの面影を、3冠王座に重ねる。
諏訪間達にとってはその歴史との戦いも存在したであろう。

対戦相手や、試合内容、対戦相手など今の3冠王者は本当に強いのか?
丸藤正道は、三沢光晴イズムを持つプロレスリング・ノアのエースである。

全日本プロレスから分裂した、同世代の2人が
全日本プロレスチャンピオンカーニバルで激突。
2018年 チャンピオン・カーニバル公式戦。

諏訪魔にとっても全日本プロレスにとってもファンにとっても。
全日本プロレスのレベルを図れる試合になる。

諏訪魔

試合前は「ノアを意識する部分はあるけど、丸藤さんは全日本でも名前を残した選手だから。試合で、この業界を勝ち抜いてきた謎を解きたい」と話していた諏訪魔。ノアへ移籍した丸藤とのキャリアの差を、初対決のリング上で味わった。

諏訪魔が言うキャリアの差

そこがポイントになる

接戦の末に丸藤をラストライドで沈めて破竹の4連勝とした諏訪魔は「(丸藤は)打ち込んでも吸収されるような…攻撃が効いてねえんじゃねえかと思っちゃうよ。でも大きな山を一つ越えたわけだから。ここからも一戦一戦勝ち進んでいく。まずは次の試合だ、オイ!」とほえた

全日本プロレス諏訪魔
画像出典元デイリースポーツ

諏訪魔にとって丸藤正道撃破は、全日本プロレスに光をもたらす。
プロレスにはスイングする相手が必要となる。

チャンピオンカーニバルも終盤を迎え
新生全日本プロレスで育った諏訪魔・ゼウス・宮原健斗。

秋山準率いる新生全日本プロレスに注目が集まる。
試合は諏訪間が意地を見せ丸藤正道から勝利を奪って見せた。

勝ち逃げ出来なかった秋山準チャンピオンカーニバル秋山準VS丸藤正道