インターナショナルヘビー級王座

全日本プロレスで怪物となったジャンボ鶴田。
日本人VS外国人対決の図式の全日本プロレス。

数多くの強者レスラーが来日。全日本プロレスは外人王国。
全日本プロレスの人気は、ジャイアント馬場と対決する外国人レスラーであった。

善戦マンと呼ばれたジャンボ鶴田

全日本プロレスが管理する、インターナショナルヘビー級チャンピオン。
力道山から、ジャイアント馬場にと受け継がれていた。
ジャンボ鶴田に課せられた事は、インターナショナル王者になる事

そしてジャイアント馬場の後継者になる事であった。
インターナショナルヘビー王者=日本のエースの証明である。

インターナショナルヘビー級ベルト
画像出典元 全日本プロレス

ジャイアント馬場からジャンボ鶴田に時代が変わろうとするとき。
ファンは、ジャンボ鶴田は強いが、結果が出ないと嘆く。
大事な試合では勝てない善戦マンと揶揄されていた。

ジャンボ鶴田の使命は、力道山由来のインターナショナルヘビー級のベルトを
日本人の腰に取り返す事。
数十年に渡って外国人レスラーの腰に巻かれていた。
インターナショナルヘビー級のベルトであった。

ブルーザーブロディとの歴史的な戦い

ブルーザーブロディ
画像出典元 全日本プロレスYouTube

ジャンボ鶴田の使命は、超獣ブルーザーブロディからの
インターナショナルヘビー級王座を11年ぶりに日本人の手に奪還する事。いや腰に巻く事。
長きにわたり外国人レスラーの手に渡っている、インターナショナルヘビー級のベルトであった。

全日本プロレスは、主力外国人で人気も高かった、ドリー・ファンク・ジュニア
テリーファンクのザ・ファンクスのドリー・ファンク→ブルーザーブロディ
そしてまた、ドリー・ファンク・ジュニアとベルトが移動。
ブルーザーブロディと長きに渡って、外国人レスラーでベルトを回す。

ドリー・ファンク・ジュニアとテリー・ファンクは
全日本プロレスでは、ベビーフェイスであるため
ジャイアント馬場のタイトル挑戦はなく
ジャイアント馬場はPWFヘビー級王座が代名詞となっていた。

インターナショナルヘビー級最多防衛記録を持つジャイアント馬場。
ジャイアント馬場も一線から退こうとしていた時期。
ジャイアント馬場の代名詞となったPFWヘビー級ベルトを保持した。

PWFヘビー級ベルト
画像出典元 全日本プロレス

ドリー・ファンク・ジュニアがインターナショナルヘビー級王者陥落、ブルーザーブロディがチャンピオンになった時
ジャンボ鶴田に白羽の矢が立った。

だが5回もチャレンジするも、ブルーザーブロディの壁は高く
奪還する事は出来なくファンを失望させた。

全日本プロレスは、ジャンボ鶴田をジャイアント馬場の後継者として
推し進め、ジャンボ鶴田もそれにこたえるため
ベルトを取りに行くが、外国人ヘビー級王者の壁は高く
負ける事はないものの、両者リングアウトが多く善戦マンの壁は破れずにいた。

ブルーザーブロディは、強くその当時は、ブルーザーブロディに勝てる選手はいるのか?
それくらい、ブルーザーブロディの暴れっぷりは凄い物があった。

11年振りの日本人インターナショナルヘビー級チャンピオン・ジャンボ鶴田

怪物と言われたジャンボ鶴田だが
圧倒的な強さを見せるより
どの選手にも対応できる選手
どの選手と試合をしても噛み合い、素晴らしい試合をする選手。

もし、ジャンボ鶴田が自分のペースで
試合をするとしたら、圧倒的な力で勝つことが出来たかもしれない。
しかし、ジャンボ鶴田はプロレスで観客を意識して
劣勢に回ることも多くあった。

追い詰められていくジャンボ鶴田。
1983年ブルーザーブロディとのインターナショナルヘビー級タイトル戦で
驚異的な強さを見せる事になる。

何度も、ブルーザーブロディに追い詰められる
ジャンボ鶴田、反撃のバックドロップ。
リングアウト勝を狙うブルーザーブロディ
まさに一進一退の攻防が続く終盤戦。

ブルーザーブロディの必殺技キングコング・ニードロップ。万事休すかと思わせた瞬間。カウント2で返すジャンボ鶴田

ブルーザーブロディ
画像出典元 全日本プロレス

ド迫力の試合展開が続くジャンボ鶴田vsブルーザー・ブロディ
ジャンボ鶴田しか出来ない、スーパー外国人ヘビー級との戦い。
ジャンボ鶴田は、驚異的な粘りを見せた。
リングアウト勝ちで11年振り日本人インターナショナルヘビー級王者となった。

ジャイアント馬場は、ジャンボ鶴田にこれからは、お前がエースだと言った。
これを切っ掛けに、ジャンボ鶴田は、AWA世界ヘビー級チャンピオンになり
さらなる進化を遂げていく。

長州力率いる、ジャパンプロレスが全日本プロレスに参戦する頃から
日本人対決が支流になりさらなる怪物と変化をしていく。
ジャンボ鶴田VSブルーザーブロディはジャンボ鶴田にとって

一つの壁を乗り越えた試合となり
怪物序章の幕開けとなった。
日本人抗争幕開け怪物誕生ジャンボ鶴田