王者ケニー・オメガvs挑戦者棚橋弘至のIWGPヘビー級選手権試合

13回を迎えるレッスルキングダムin東京ドーム両国大会で、IWGPヘビー級選手権3WAYマッチを制したケニー・オメガ。
ジェイ・ホワイトとのG1クライマック優勝権利書争防衛戦を行い防衛した棚橋弘至。両者の決戦となった東京ドーム大会。
ケニー・オメガの躍進の切っ掛けを作った棚橋弘至。
ケニー・オメガの躍進はここから始まった。




中邑真輔の退団に伴い勃発した棚橋弘至VSケニー・オメガだったが、結果、ケニーオメガが棚橋弘至下しインターコンチネンタルベルトを巻いた。
それを切っ掛けにケニー・オメガは、AJスタイルズの代わりにバレットクラブのリーダーとして認められ、オカダ・カズチカとの抗争を展開する。

IWGPヘビー級王座まで登り詰めたケニー・オメガは無制限3本勝負や3WAYマッチなどをIWGPヘビー級を防衛してきた。
時間無制限3本勝負は、ケニー・オメガとオカダ・カズチカしか出来ないであろうと言う戦いを見せビジュアル、スピード、タフネスなど新時代のプロレスを見せた。

ケニー・オメガVS棚橋弘至
画像出典元 東スポWEB

棚橋弘至は今回行われたIWGPヘビー級選手権3WAYマッチに疑問を投げかけた。プロレスに品がない
この言葉に凝縮される。

昨日の試合に関して言えば、飯伏もCodyも仲間で。ね? シェイクハンドから始まって、で、激しい攻防があった。けど、その攻防の中で、握手で始まってるのに「テーブルとか使う必要があんのかな!?」と。試合の中で、いくつもの“Why”、なぜ!? なんで!? なんで仲間同士で使う必要があんの!?みたいな。俺はプロレスっていうものを広めたいと思ってずっとやって来て、それは初めてプロレスを見た人が疑問に思うところがあってはいけない(キッパリ)。ケニーは世界的に評価されてるし、どんどんプロレスを好きになってくれる人も増えてるけど、闘い方が非常に初めて見る人には理解できない部分が多い。“Why”が多い。ていうのが、僕の意見です。ま、コンディションから言えば、ケニーとは雲泥の差があるのはわかってますけども、それでも俺はなんとかします。東京ドーム、いままで何回も出て来ましたが、最高のコンディションで、絶対にリングに上がって、必ずベルトをもう1度巻きます。

一方ケニー・オメガは棚橋弘至はが東京ドームに戻ってきた事は素晴らしい事、新日本プロレスの暗黒期に新日本プロレスを支え、引っ張て来た張本人かもしれないが棚橋弘至がいくらケニー・オメガはを否定しようが、現在の新日本プロレスのIWGPヘビー級王者はケニー・オメガであると。

お前がリングに立つと、不安で、心配で、「リングの中で死にはしないか!?」と、「死なないでくれ」という応援、そして祈りのためにあの声をあげているんだ。しかし、東京ドームのメインイベントでは、俺は一切、お前に情けをかけることはしない。あの場でプロレスのイデオロギー、そしてお前の考えなどは置いておき、全力でお前を倒しに行く。ここで大切なのは、お前がメインイベントのリングに立てるのは、俺のおかげであるということ。いまの新日本プロレスがあるのは、棚橋、お前のおかげかもしれないが、いま現在この団体を引っ張っているのは俺であり、そして俺にくっついて来てくれた外国人選手たち。彼らは俺に対して感謝するべきだと思う。すべては東京ドームのリングでわかること。理想論などは関係ない。もちろん2人の考えは違ったものではあるが、あのリングの上でわかるのは、「どちらがより強いプロレスラーか?」である。そして、もちろん俺のほうがパワーもあり、スピードもあり、強さもあり、そしてお前よりも大きな夢を持っている。だからこそ俺は、新日本プロレスを世界規模の企業にできたんだ。お前じゃダメだった。




棚橋弘至は功労者ではあるが過去の人であると言うケニー・オメガ
新日本プロレスが世界戦略をするためには、棚橋弘至ではなくケニー・オメガであると。

新日本プロレスは40年以上の歴史を誇る由緒ある団体だ。だったら、その古い考えをいま一度思い起こしてみよう。ヒールとベビーフェイス。じゃあ、今回の対戦に関しては、ACEにヒーローになってもらおうじゃないか。そして、会場中がタナハシに対して声援を送るところが見たい。俺は完全にヒールに徹する。タナハシを完全に破壊するまで闘い抜いてやる。そして、

棚橋弘至も脱アントニオ猪木を新日本プロレスに持ち込みアントニオ猪木の影を消した。
ケニー・オメガもまたWWEから新日本プロレスを選び自分を自由に表現できる新日本プロレスを選んだ外国人。

イデオロギー闘争とは?

ケニー・オメガと棚橋弘至のイデオロギー闘争とは?
これに対して飯伏幸太が明確に答えている。

ケニー・オメガのプロレスはアスリート系のプロレスで体を酷使して行うプロレス
棚橋弘至のプロレスは棚橋プロレスと

「“アスリート・プロレス”というのは、アスリートとしての運動能力を駆使して攻撃を仕掛け、相手のえぐい技も受けてみせる。『極限まで身体を張ったものがプロレスだ』というもの。つまり、ケニーのプロレスです。
そして、この逆が棚橋さんの“棚橋プロレス”なんです。自分の身体を危険にさらすリスクを背負わなくても、観客の心を揺さぶることができる。『身体を張るだけがプロレスじゃない』というもの。いまの新日本プロレスは、その2つのイデオロギーが対立した状況にあるんですよ。
その中で僕は、ファイトスタイル的にケニーと同じ“アスリート・プロレス”だと思われてますけど、棚橋さんの考えもわかるんですよ。だから自分の中には、“アスリート・プロレス”と“棚橋プロレス”の両方があると思ってます」

新旧プロレス対決ではなく、イデオロギーの闘争となったケニー・オメガVS棚橋弘至