新日本プロレスエースになれなかった前田日明

私生活でも数多くの武勇伝をバラエティー番組で語る前田日明
アントニオ猪木が世代交代の時に
もっとも恐れたレスラーではなかっただろうか

前田日明が新日本プロレスを、追放とは少し
言い回しは凄いが、2度新日本プロレスを出る事になった事実は変わらない。

前田日明が、新日本プロレスに在籍し続けたら
間違いなく、プロレスの歴史は変わっていた。
前田日明に魅力を感じるファンは多く
アントニオ猪木を中心に回っていた新日本プロレスに楔を
打ち込む事になる前田日明。

新日本プロレスにいながら、IWGPヘビー級王座にもならず
恐れられた選手は前田日明位である。

前田日明が新日本プロレスに登場した時
長州力・藤波辰巳がアントニオ猪木を相手に
世代交代を仕掛ける序章に突入する時代。

1回しか実現しなかった前田日明とアントニオ猪木とのシングルマッチ
世界一強いものを決める為にアントニオ猪木がぶち上げたIWGP構想
その第1回大会でヨーロッパ代表としてアントニオ猪木とシングルマッチを行い
攻めに攻めた前田日明だが、アントニオ猪木の卍固め
延髄斬りで敗戦した前田日明。
この大会には、藤波辰爾(辰巳)も長州力も出場していない。
後輩の24歳の前田日明がエントリーされた事は大きな話題を呼んだ。

第1回IWGP決勝リーグ
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NJPW
行かないで後悔より行って後悔

前田日明も藤波辰巳・長州力と同じように
挌闘王アントニオ猪木を倒すことが、プロレスラー最強と認められる新日本プロレス
前田日明も打倒アントニオ猪木を目指す若者であった。

アントニオ猪木の後継者、一番手藤波辰巳
ファンの中でその認識は強く、長州力・前田日明と続く存在となった。
アントニオ猪木のカリスマ性は強く3人は時代から翻弄される事になる。
結果、アントニオ猪木に次ぐ絶対エースはこの3人からは生まれる事はなかった。

アントニオ猪木の影響は、藤波辰巳・長州力・前田日明に留まることなく
橋本真也・蝶野正洋・武藤敬司などにも多大なる影響を与えた。
棚橋弘至や中邑真輔の世代でアントニオ猪木の魔法がようやく解けた様に思える。
脱アントニオ猪木を図った棚橋弘至がアントニオ猪木の写真を道場から外したのは有名である。

結果藤波辰巳や長州力がアントニオ猪木からフォールを取ろうが
新日本プロレスにアントニオ猪木がいる限り
アントニオ猪木は超える事は出来ない存在であった。

前田日明とアントニオ猪木の対戦はなぜ1回しか実現しなかったのか?
アントニオ猪木が前田日明との戦いを避けていたとも言われるが、藤波辰爾と長州力でさえアントニオ猪木とシングルマッチにたどり着くのは至難の業そんな時代であった。

前田日明
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新日本プロレス

アントニオ猪木との対戦を組まれる事はなかった。



アントニオ猪木VS前田日明・若き日の前田日明とアントニオ猪木

新日本プロレス凱旋帰国後

アントニオ猪木VS前田日明の試合が組まれた。
この当時の前田日明のレスリングは前田日明に殺伐としたものはなく
大型の前田日明の出すダイナミックな技

フライング・ニールキックは重々しく
一気にファンは魅了され、今までの新日本プロレス選手にない物を感じていた。

新時代のエース候補であると確信した。
試合に負けはしたが、一気に前田日明支持が集まりだす。
魅力的な前田日明、その戦いは藤波辰爾や長州力になかった
大きな体から、ダイナミックな技、蹴り、投げを出す前田日明
新しい時代を感じさせるには十分に説得力があった

フライング・ニールキック
大車輪キック
ジャーマンスープレックス
ドラゴン・スープレックス
特に相手を捕獲して投げるキャプチュードは、前田日明の代名詞的な技

まだ、粗削りながらもアントニオ猪木と好勝負を展開した
前田日明だが、アントニオ猪木の手のひらの中にある事を知る事件が起きる。



前田日明新日本プロレス離脱

前田日明が、新時代のエースと信じていたファン
新日本プロレスファンに衝撃が走った。
前田日明が、新日本プロレスを離脱して新団体を設立する情報が舞い込んだ。
過激な仕掛け人新間久の乱とも言われ、前田日明はその渦に巻き込まれていく

1984年3月25日、マディソン・スクエア・ガーデンにて、突如として「WWFインターナショナル・ヘビー級王座決定戦」が開催された。これに出場したのはカナダ出身のピエール・ラファエル、そして、新日本プロレスに当時籍を置きながら謎の欠場を続けていた前田明だった。試合前に当地のWWF関係者から直々に激励も受けたという前田は、短時間で王座獲得に成功。決まり手はアバラ折り(コブラツイスト)だった。

前田が獲得したこの「WWFインターナショナル・ヘビー級王座」のベルトには、認定団体の名称(WWF)を差し置いてまで「UWF」の文字が大きく書かれており、前田は東京スポーツの記者にその意味を問われると「そうです、僕はUWFに行きます」「今の新日本は正規軍と革命軍の抗争に明け暮れ、本当のプロレスができない」と答え、UWFへの移籍を認めた。このタイトルマッチで用意されたチャンピオンベルトは、当時 藤波辰巳が保持していたチャンピオンベルトとは全くの別物でありながら、タイトル名称が同じという とても物議を醸し出すものであった。言わば、同じ名称のチャンピオンベルトが2本同時に存在する形となった。

新日本プロレスのお家騒動に前田日明が巻き込まれる事になる。
アントニオ猪木と新日本プロレスの諸事情により
前田日明がアントニオ猪木と新間久から指名を受け
新団体、UWFに移籍

新日本プロレス新間久がWWFで強引にインターナショナルのベルトを作り
新団体UWFのベルトにした。
しかしこのベルトに価値が出る事はなかった。

前田日明の参加した、UWFは当然アントニオ猪木の息のかかった団体であったことは言うまでもない
前田日明は、アントニオ猪木が後に合流する事を言われUWFへ移籍したが
アントニオ猪木が来ることはなかった。

前田日明
画像出典元
UWF前田日明

結果UWFはアントニオ猪木の裏切りと言う筋書きになり
前田日明は事実上、新日本プロレスから追放された?
新団体に移籍したにも関わらずいきなりピンチに見舞われる前田日明

しかし、このUWFが思わぬ副産物を生みだし、プロレスを破壊していく事になる。
UWFはプロレスに楔を打ち込んだ団体として伝説化していく事になるが
それはまだ多くの時間がかかる事になる。

しかし前田日明新日本プロレス退団はいろんな憶測を呼び
地方のファンは置いてけぼりで
プロレス=テレビ
全日本プロレスと新日本プロレスはテレビ中継で認知度が高く

新団体UWFに移籍した、前田日明の情報は乏しかった。
都市型の団体UWFとなる。

UWFブームの立役者は、タイガー・マスクである佐山聡の参加
新日本プロレスから突如引退したタイガー・マスク
タイガー・マスクである佐山聡もまた新日本プロレスのお家事情に巻き込まれた1人でもあった。

佐山聡は、タイガー・マスクで新日本にプロレスでムーブメントを起こした。
その人気は凄まじく新日本プロレスを倒産の危機から救ったとも言われる。
しかし新日本プロレスを電撃的に契約解除そして引退となった。
タイガー・マスクが新日本プロレスでデビューして、わずか2年余りの出来事であった。

佐山聡は元々格闘技思考が強いレスラーと言われていて
新間久の紹介で、新日本プロレスに入団
タイガーマスクになる事を再三拒否したが

度限りの約束で、タイガーマスクになる事を受託
不本意な形でタイガーマスクになった経緯があった。

しかし、人気が爆発したため
継続する事となった。
この、佐山聡が再び虎の仮面を被りUWFへ参加
話題にならないわけがない。佐山聡はスーパー・タイガーとなり
関節技、蹴りを中心とした格闘志向の強いレスリングスタイルをUWFに注入していく事になる。

全日本プロレスや新日本プロレスのジャイアント馬場
アントニオ猪木の伝統的なプロレスにない試合スタイルを展開していくUWF

格闘技思考の強い物が集まった団体に変化していく事になる。
前田日明や佐山聡がどのようなプロレスに変化していくのか?
そこに一番興味があった。

しかし前田日明と佐山聡の中に亀裂が入りだす
プロレスの延長線上に考える前田日明
プロレスに見切りをつけた、佐山聡の格闘技路線

この2つのぶつかり合いが試合にも表れ出すことになる。


初期のUWFは前田日明の団体と言うより、佐山聡主導で
人気が出てきたのも事実であった。

UWFで注目を浴びた選手は、前田日明以外にも多数いた
藤原喜明・木戸修・高田延彦・山崎一夫など新日本プロレスではスポットを浴びない
実力者が台頭するUWF

ファンは2分化していく前田日明を支持するファンと佐山聡を支持するファン
世間ではこう言うようになった。
UWFこそ最強で、プロレスをやってるものは弱い
UWFこそ本物のプロレスであると
全日本プロレス・新日本プロレスを純粋に愛するファンを馬鹿にした発言
プロレスファンもまた2分化する。

その後佐山聡はUWFを去る事になるが、UWFは、関節技、蹴りなどを中心に格闘技路線の強い試合を展開
試合は関節技での決着、派手な試合ではなくプロレスラーが練習で見せるスパークリングの延長が試合となる。
ロープワークを使った攻撃などを全て排除したUWF

今まで、地味な技と言われた関節技で勝敗が決し。
三角締め、アキレス腱固め、膝固めなどがブームとなる。
今までプロレスの勝敗を決する事のなかった、痛め技が
フィニッシュホールドとなったUWF

初期の、UWFでの前田日明は、足のレガースなどはつけておらず
佐山聡のスーパータイガーに蹴り技でボコボコにされたが
佐山聡は、前田日明の恐ろし潜在能力を痛感していた。
まだ、進化系の前田日明は

UWFでは、本調子ではなかった。
スーパータイガー戦で佐山聡に言わせた一言
三角締めで前田日明に勝利した、スーパータイガーは、あれで
調子が悪い?・・大したもんだよと言い放った。

UWFと共に挌闘王に進化する初期の前田日明のUWFであった。




UWF新日本プロレスと電撃提携

UWFは、前田日明が電撃移籍して1年半経過していた。

前田日明と佐山聡の2枚看板でスタートした
UWFは運営方針などの違いで分裂

前田日明と佐山聡は分裂した決定的な試合は

前田日明が佐山聡に喧嘩マッチを仕掛けた。
静まる館内で佐山聡のソバット
前田日明の張り手攻撃、殺伐とするリング内

最後は、前田日明の金的攻撃が入り試合ストップとなった。
この試合後、佐山聡はUWFを退団した。

佐山聡と前田日明の関係は、前田日明をプロレスに誘ったのは
佐山聡と言われている・・
お互い盤石の人間関係と思いきやあっさり、決別となった。

しかし、佐山聡の抜けたUWFは大きく経営困難に陥る事になる。

そこに、救いの手を差し伸べたのがジャイアント馬場と言われている
前田日明、高田伸彦に全日本プロレスに来ないか?
そう言われた前田日明

当時の全日本プロレスはジャパンプロレスの、長州力達が天龍源一郎と抗争を展開
外国人も豊富な全日本プロレスは新日本プロレスを圧倒していた。

前田日明が全日本プロレス入りを決断していたら
ジャンボ鶴田VS前田日明
天龍源一郎VS前田日明

三沢光晴VS前田日明
三沢光晴VS高田伸彦
などの、夢のカードが実現していたかもしれない。
しかし前田日明の選んだのは、全日本プロレスではなく新日本プロレスへの出戻りであった。

新日本プロレスでに戻った前田日明はリング上で「1年半UWFとしてやってきたことが何であるか確かめに来ました」とマイクアピール。
電撃的に新日本プロレスに復帰した前田日明率いるUWF
危機的状況だった新日本プロレスに息を吹き返すチャンスを与える事になる。



新挌闘王前田日明誕生

新日本プロレスに復帰した、前田日明率いる
UWFだがプロレスと融合する気はサラサラない試合を繰り返していた。

UWFは、ロープワークわ使わず、蹴り、関節技を容赦なく
仕掛けてきた。
本来プロレスには受けの美学もあり
スイングする相手との攻防が醍醐味である

格闘技路線のUWFと新日本プロレスではかみ合うはずもなく
選手、ファンはともストレスを感じる試合が続いていた。

UWFと新日本プロレスの提携は失敗か?そう思わせた時に光を放ったのが若い高田延彦
UWFと新日本プロレスが融合した試合が始めて起こった。

高田伸彦VS越中詩朗

お互い、ヘビー級転向前のジュニアヘビー級時代
新日本プロレスにジュニアヘビー旋風を巻き起こした高田延彦と越中詩郎

現在のジュニアヘビー級やIWGPジュニアヘビー級のベルトの起源はこの2人の戦いから始まった。
新日本プロレスジュニアヘビーに新しい歴史を作ったのである。

IWGP2階級制覇高田延彦・2階級王座を目指すオスプレイ

IWGP2階級制覇高田延彦・2階級王座を目指すオスプレイ


高田伸彦VS越中詩朗の歴史

一方の前田日明は新日本プロレスから煙たい存在になっていた。
一方的に、打撃・関節を繰り出す前田日明、プロレスをやろうとせずにUWFスタイルを貫く前田日明

新日本プロレスは前田日明に刺客を送る事になる。
前田日明を潰せと送られた相手は、大巨人アンドレ
なんと大巨人アンドレザ・ジャイアントにセメントマッチで前田日明をつぶすよう
指令したと言われている。

人間山脈と言われた、アンドレザ・ジャイアント巨漢にも関わらず
身体能力も高く、ある意味人間凶器でもある
その、アンドレがセメントを仕掛けたら大変な事になる
投げも容易ではない、関節技も難しいアンドレザ・ジャイアント

顔面にエルボーを入れてくるアンドレザ・ジャイアント
全体重を浴びせ、潰しに来るアンドレザ・ジャイアント
前田日明を潰すのがありありと、見える試合展開に
前田日明も臨戦態勢に入り、アンクルホールドで膝を破壊

その後、膝の皿に蹴りを繰り出す前田日明
アンドレザ・ジャイアントは戦闘不能に陥り試合放棄となった試合はテレビ放送が中止になり闇に葬られた
会場で見ていたファンから大きな波紋を呼び大きな反響となり伝説の試合となった。

ファンは後にこの試合がセメント所謂ガチの潰し合いが行われていたことを知る事になる
それだけ、新日本プロレスが前田日明を持て余していたことが
わかる試合という事だ。

前田日明を持て余した新日本プロレス、新日本プロレスのアントニオ猪木ですら
前田日明との試合を組まなかったのがその証拠である。

不穏な動きを感じた前田日明は、自分を潰しに来てると感じ
山本小鉄にセメントでやっていいのか?とリング上から
問いかけたと言う・・・

テレビ放送もお蔵入り
新日本プロレス事件簿にまでなった。
前田日明伝説がまた一つ誕生した瞬間でもあった。



新挌闘王前田日明誕生

挌闘王と言えば、アントニオ猪木
プロレスは最強と、異種格闘技を行い
数多くの格闘技と対戦、異種格闘技ブームを作り
新日本プロレスをメジャー団体にした。

モハメド・アリ〜極真空手の熊殺しウイリー・ウイリアムス
まさに、挌闘王アントニオ猪木であった。
そのアントニオ猪木が自身の復権をかけて

異種格闘技を復活させた。「INOKI 闘魂 LIVE」
スペース・ローンウルフ「610」天才武藤敬司が新日本プロレスへ登場した瞬間
注目はアントニオ猪木VSL・スピンクス戦

モハメドアリに判定勝ちし
世界ヘビー級チャンピオンを獲得したSL・スピンクス
しかし、この試合が凡戦に終わってしまう事になる。
赤いグローブで登場したアントニオ猪木、ボクシングスタイルで試合を行った。

4Rからグローブを外し
最後は、KOでもなく強引にフォールにいって3カウント試合終了となった。

見ていたファンは、10年前の異種格闘技期待していたのが
全く違うものになり凡戦
アントニオ猪木の、格闘王神話が崩れた瞬間でもあった。

それもそのはずで、猪木の前に試合を行った
前田日明VSD・Nニールセンが激しい戦いとなり前田日明は強いそんな印象を植え付けた試合となった。
この2人の試合がかみ合った
お互いが、感情とプライドをぶつけ合いゾクゾクする空気を作り出した。
プロレスVSマーシャルアーツの異種格闘技戦である。

後に起る総合格闘技ブーム起きる序章となる試合
前田日明伝説が始まる試合であった。
試合前から、感情むき出しにする前田日明とニールセン

ファンに伝わる殺気
試合開始早々、ニールセンのパンチが前田にヒット
会場は前田日明コール一色

前田日明はキックから、グランドに持ち込もうとする展開
ニールセンのパン・キックが前田日明に炸裂、いつ試合が終わっても不思議ではない。

一進一退の攻防と前にでる2人のファイトスタイルに
会場のボルテージは上がる。

3Rになると、前田日明がニールセンを捕まえる場面が多くなり
グランドの展開が多くなるがニールセンも関節技をうまくロープに逃げる展開
起き上がりざまに前田日明に攻撃を仕掛ける・

試合は前田日明が逆方エビ固めでギブアップ勝ちを収め会場のボルテージは一気にピークとなる。
お互い健闘をたたえ合ったすがすがしい結末も好感を呼んだ。

前田日明の強さを証明した日にもなりアントニオ猪木の凡戦で
アントニオ猪木に代わって新挌闘王・前田日明誕生と呼ばれるようになった。

新日本プロレスから敬遠が続く前田日明

新日本プロレスのレスラーが前田日明を敬遠する中
前田は異種格闘技で結果を出したがそれはまた孤立の原因となっていく。

全日本プロレスがぶち上げた元横綱輪島のデビューへ対抗するべく帰国した武藤。「スペースローンウルフ」のキャッチフレーズで売り出したが、思惑通り人気は爆発しなかった。最大の理由がUWFだった。ムーンサルトプレスよりもキックと関節技を主体とするUWFスタイルが当時のファンは支持した。さらに武藤が凱旋初登場した86年10月の「INOKI闘魂LIVE」でキックボクサーのドン中矢ニールセンと戦ったエースの前田日明が異種格闘技史上に残る激闘を展開。アントニオ猪木に代わるカリスマとしてファンは前田へ傾倒していったのだ。

この事を良く思わない新日本プロレスは、前田日明を再び敬遠




前田日明に光を与えた藤波辰爾と言うレスラー

カリスマ化していく前田日明は新日本プロレスから孤立していく
新日本プロレスの主力レスラーが対戦拒否という噂が出るくらい敬遠されていた
ビックマッチもなく干されていく前田日明

事実、前田日明とかみ合うレスラーは少なく
前田日明の強さばかり目につくのは否めない

前田日明は、新日本プロレスの事を無人島と表現している。
戦う相手がいなく、挑戦してくるものもいない
対戦相手がいない前田日明は再び新日本プロレスで埋もれていくのか?

前田日明の目指すプロレスと新日本プロレスの目指すプロレスは違うとも表現している
その中で前田日明の前に現れたのはドラゴン藤波辰爾であった。

プロレスの舞台裏を多く語る人がいるが
ファンにとって舞台裏のゴタゴタは関係ない
誰が一番強いのか?そんな試合を見たいだけである
当時の新日本プロレスファンは殺伐とした試合を臨む、アントニオ猪木が絶対的な神である事から変化を帯びてきたそんな時代であった。

アントニオ猪木神話崩壊を恐れる新日本プロレスが前田日明を拒絶してきた事が前田日明を孤立に向かわせたのかもしれない。

プロレス感の違う藤波辰爾と前田日明がどのような試合になるか予想もつかなかった。
しかし藤波辰爾は前田日明と対等に戦い、新日本プロレスファンをスッキリさせた。

攻めの前田日明と受けの天才藤波辰爾の試合が融合していく。
藤波辰爾は前田日明の技を真向に受け止めて見せた。

レスラーである長州力との名勝負数え歌と言われた試合も
藤波辰爾の受けの技術があって成り立っていた。

ファンの心配は藤波辰爾が前田日明の攻撃をまともに食らえばどうなるのか?
その予想に反して藤波辰爾は、前田日明の攻撃を全て受け止めた。

前田日明攻撃を受け止めながら、藤波辰爾のレスリングを展開した
試合は壮絶な展開になった。
新日本プロレス時代の前田日明を語るにはこの試合を見る事であろう

前田の凄み藤波の強さが良くわかる異種格闘技ではなくプロレスの試合である。
キャプチュード・キック・関節・ニールキック・大車輪キックなど前田日明は

この試合で前田日明は躍動する。
数多くの技を藤波辰爾に繰り出す前田日明
一方藤波も前田日明の技を受けながらキック・関節・ドロップキック・スープレックスを繰り出す。

激闘の終止符は、ニールキックをはなった前田レッグラリアット気味の技で応戦する
藤波空中で激突した藤波と前田は10カウントで両者KOとなった。

新日本プロレスのが復権した試合でもあった。
前田日明を拒絶することなく
堂々と受けてたった藤波辰爾の強さが新日本プロレスのストロングスタイルの象徴であった。

前田日明は試合後無人島と思っていた島に仲間がいたと表現した。
前田日明がおこなった新日本プロレスでのプロレスのベストバウトと言っても良い
前田日明の強さを受け止めた藤波辰爾と言う偉大なレスラーの存在を新日本プロレスファンはまざまざと見せつけられた。


長州力新日本プロレス復活から前田日明の追放

新日本プロレスから〜ジャパンプロレス
全日本プロレスを主戦場にしていた、長州力が新日本に復帰した
この事がまた前田日明を混迷に導く事になる

新日本プロレスVSUWFVSジャパンプロレス時代を動かしていた
長州力の登場で新日本プロレスは活性化して行く。

長州力が仕掛けたのは、世代闘争打倒アントニオ猪木
藤波辰爾とと前田日明と結託すると言うもの
しかし全くかみ合わず覇権争いは終結を迎える事になる何ともお粗末な展開であった。

世代闘争などアントニオ猪木とマサ・斉藤
長州力を主導に藤波辰爾・前田日明

しかしテーマが飽和状態になり、世代闘争は集結

流れは世代交代から世代闘争へ、再び対戦が始まった軍団抗争
長州力のジャパンプロレスと前田日明のUWFが6人タッグマッチで対戦事件は起こった。

長州力が木戸修に得意技サソリ固めを仕掛けるその背後から長州力の顔面にキックを放つ。
長州の顔面はみるみる腫れあがり、危険行為とみなされ前田日明は試合出場禁止処分となった。

この結果新日本プロレスを解雇となる、事実上の追放処分になった前田日明

プロレスの世界では、遺恨勃発など次の試合で清算するものだが
意外な展開にファンは驚いた、覇権争いなど新日本プロレスの裏の事情もあるのだろうが
全く不可解な解雇となった前田日明

この追放退団で、新日本プロレスで残した前田日明の強さはカリスマとなり

再びUWFを旗揚げ、第二次UWFブームを巻き起こすことになる。
第2次UWF崩壊後も前田日明は新日本プロレスに戻る事は2度となかった。
前田日明の強さは、伝説化し
新日本プロレスに残っていたら、新日本プロレスがどう変わったのか?

UWF崩壊後、ジャイアント馬場から全日本プロレス入りを進められた
全日本プロレスに移籍したら前田日明はまた違った、伝説を作ったかもしれない

UWF、リングスと前田日明の強さはそこでも発揮され
今でも、多大な影響力を持つ
新日本プロレスでカリスマ化し、新挌闘王になった前田日明
そして、新日本プロレスを2度出て行った前田日明であった。

前田明の作ったUWFから分裂したUWF



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